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原則として、自動車保険においては、事故を起こして保険金がおりた場合、次年度の等級は前年度と比較して、3等級下落します。 ただ、中には例外的な事故もあり、その場合は下落する事なく、また事故実績にもカウントされません。 そのため、その例外に入る事故のみの場合、据え置きとなったり、1等級アップしたりします。 では、その例外となる事故を見てみましょう。
まず、据え置きになるケースですが、主に8つあります。 「火災・爆発」「盗難」「労働争議、騒擾による暴力、破壊行為」「台風、竜巻、洪水、高潮による故障」「落書き・事故以外の窓ガラス破損」「飛来物、落下物との衝突」「悪戯」「偶発的な事故」です。 これらの場合は、等級が3つ落ちる事はありません。 ただし、無事故ともならず、等級が上がる事もありません。 あくまでも据え置きです。
一方、事故にカウントされない、いわゆる「ノーカウント事故」のケースは、主に特約のみの保険金支払いとなるケースです。 たとえば、対人賠償保険に「ファミリーバイク特約」を付随させている保険に加入している状態で、家族の原付バイクを借りて事故を起こしたとします。 この場合、ファミリーバイク特約のみが保険金の対象となるので、事故としてカウントされず、等級は下がる事もなければ、他の事故がない限り、翌年アップします。 この他、「搭乗者傷害保険」や「無保険車傷害保険」等も、特約同様にノーカウントとなります。
等級を重視した自動車保険会社選びを行う場合、ノーカウントとなる特約を多めに付ける、という方法が有効です。 比較的保険金は低くなりますが、その分事故を起こしても変動せず、安定します。
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